適応
1中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
2非オピオイド鎮痛薬又は他のオピオイド鎮痛薬で治療困難な中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛
(後発医薬品は1のみ) 注意2慢性疼痛の原因となる器質的病変,心理的・社会的要因,依存リスクを含めた包括的な診断を行い,学会のガイドライン等の最新の情報を参考に投与の適否を慎重に判断
用法
11日10~80mg 分2 (増減) 21日10~60mg 分2 (増減) 注意
①初回投与:開始前のオピオイド系鎮痛薬による治療の有無を考慮して,1日投与量を決め,2分割して12時間毎
a)癌性疼痛に用いる場合
1.オピオイド系を使用していない:疼痛の程度に応じて10~20mg/日
2.モルヒネ製剤の経口を本剤に変更:モルヒネ製剤1日投与量の2/3量を目安
b)慢性疼痛に用いる場合
1.オピオイド系を使用していない:10mg/日
2.オピオイド鎮痛薬を使用している:換算表を目安に適切な初回1日投与量を設定.尚,初回1日投与量として60mgを超える使用経験はない
c)共通
1.経皮フェンタニル貼付剤からの変更:経皮フェンタニル貼付剤剥離後に血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから,剥離直後の使用は避け,本剤の使用開始までに,フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまで時間をあけると共に低用量から投与を考慮
②疼痛増強時:癌性疼痛において,服用中に疼痛の増強や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛発現の際は,直ちにオキシコドン塩酸塩等の速放性製剤の追加投与(レスキュードーズ)を行い鎮痛を図る.慢性疼痛においては,突発性の疼痛に対してオピオイド鎮痛薬の追加投与(レスキュードーズ)は行わない
③増量:状態観察し,適切な鎮痛効果と副作用が最小となるよう用量調整→5mgから10mgへの増量を除き目安は使用量の25~50%増.但し,慢性疼痛において60mg/日を超