〔治療の基本方針〕
1)H. pylori陽性例では除菌治療が推奨される
2)伝統的な潰瘍治療で最も有用な薬剤は酸分泌抑制薬である
3)防御因子増強薬は併用薬として用いられることが多い
4)誘因や増悪因子を取り除くための生活指導も重要
〔臨床分類〕
1)活動期潰瘍
2)治癒期潰瘍
3)再発性潰瘍
4)難治性潰瘍
〔病因分類〕
1)H. pylori陽性潰瘍
2)NSAIDs起因性潰瘍
3)その他
〔治療の目標〕
1)自覚症状の改善による快適な日常生活
2)潰瘍の治癒
3)出血などの合併症の治療と予防
4)潰瘍の再発予防
〔効果判定の指標〕
1)自覚症状(腹痛,悪心・嘔吐など)
2)内視鏡(造影X線)
【処方例】
A.活動期潰瘍(合併症なし)
●H. pylori陽性例では除菌治療の適応となる.
①タケキャブ錠→ 1回20mg 1日2回
クラリス錠→ 1回200mg 1日2回
サワシリン錠→ 1回750mg 1日2回
3剤を1週間経口投与
②