診療支援
薬剤

潰瘍性大腸炎


〔治療の基本方針〕

1)原因が不明な疾患であり,特異的な治療法はない

2)経験的に用いられた抗炎症作用を有する薬剤や病態機序を標的とした薬剤の有用性が臨床試験でも確認された

3)病型や病態に応じた治療法が求められ,画一的な処方に終始すべきでない.

〔臨床分類〕

A.重症度による分類(→下記参照)

B.病型による分類

1)初回発作型

2)慢性持続型

3)再燃寛解型

C.罹患範囲による分類

1)全大腸炎型

2)左側大腸炎型

3)遠位大腸炎型

4)直腸炎型

〔重症度〕

A.軽症:下痢4回/日以下,血便(+)~(-),発熱・頻脈・貧血(-),赤沈正常

B.中等症:重症と軽症の中間

C.重症:下痢6回/日以上,血便(+),体温37.5℃以上,脈拍90回/分以上,Hb10g/dL以下,赤沈30mm(1時間値)以上

D.劇症:下痢15回/日以上,血性下痢,体温38.5℃以上持続,白血球10,000/μL以上,強い腹痛(後の項目は重症と同じ)

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