▼造血と血液凝固関係製剤の分類
造血と血液凝固関係製剤の分類
Ⅰ.鉄剤
1経口用鉄剤 | 1)原則として経口剤を用いる 2)徐放性製剤では胃腸障害などの副作用は少ないが,吸収率は非徐放性製剤よりも低い 3)静注投与では過量投与による鉄過剰症となる危険がある 4)鉄剤の静注投与の適応:①経口鉄剤の副作用が強く内服困難またはコンプライアンス不良,②経口鉄剤の内服で増悪する疾患がある(潰瘍性大腸炎など),③鉄の吸収不良(吸収不全症候群),④出血量が多く,経口鉄剤では鉄の補充が間に合わない,⑤自己血輸血で大量瀉血する,⑥透析 5)フェインジェクトとモノヴァーは,それぞれカルボキシマルトースあるいはデルイソマルトースと鉄(Fe3+)の複合体であり,1回に大量の鉄の投与が可能である.投与されると血中に徐々に鉄が放出される. 6)フェインジェクトは週1回の投与,モノヴァーは週1~2回の投与で,いずれも体重とHb値から総投与 |