今日の診療
治療

1 肺吸虫症
paragonimiasis
藤倉 雄二
(防衛医科大学校講師・内科学(感染症・呼吸器))
川名 明彦
(防衛医科大学校教授・内科学(感染症・呼吸器))

 肺吸虫は世界中に広く分布しており,日本を含むアジア,南米やアフリカの一部が流行地である.日本ではウエステルマン肺吸虫(Paragonimus westermani)宮崎肺吸虫(P. miyazakii)の2種が知られる.

▼感染経路

 幼虫を保有する中間宿主のサワガニやモクズガニ,あるいは待機宿主のイノシシの生肉を摂取することにより感染する.経口的に摂取された幼虫は小腸壁を穿通し,

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