診療支援
治療

4 不整脈原性右室心筋症
arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy(ARVCM)
坂田 泰史
(大阪大学大学院教授・循環器内科学)

疾患を疑うポイント

●主に右室起源の不整脈を伴う右室拡大・収縮能低下.

学びのポイント

●右室起源の特徴的な所見(右室拡大,収縮能低下,不整脈).

▼定義

 「原因不明の右室心筋の変性,脂肪浸潤,線維化を特徴とし,右室拡大・収縮能低下,右室起源の心室性不整脈を呈する」と定義される.心室収縮能低下は右室にとどまらず左室に障害が及ぶ症例もある.

▼病態

 病因は不明であるが,50%以上の症例が

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