▼定義
血栓性大動脈分岐閉塞症ともよばれる.腎動脈分岐部以下の腹部大動脈から動脈閉塞が始まり,総腸骨動脈分岐部周辺までに限局した慢性の大動脈閉塞症であり,症例によっては外腸骨動脈ないし浅大腿動脈にまで閉塞が及ぶことがある.1814年,英国のRobert Graham医師が初めてその病状を報告したといわれるが,1940年にフランス人外科医のRené Lericheが三徴を含めた病態解剖生理を報告したため,この疾患名がつけられ
血栓性大動脈分岐閉塞症ともよばれる.腎動脈分岐部以下の腹部大動脈から動脈閉塞が始まり,総腸骨動脈分岐部周辺までに限局した慢性の大動脈閉塞症であり,症例によっては外腸骨動脈ないし浅大腿動脈にまで閉塞が及ぶことがある.1814年,英国のRobert Graham医師が初めてその病状を報告したといわれるが,1940年にフランス人外科医のRené Lericheが三徴を含めた病態解剖生理を報告したため,この疾患名がつけられ