診療支援
治療

(1)良性腫瘍
河野 浩章
(長崎大学大学院准教授・循環器内科学)
前村 浩二
(長崎大学大学院教授・循環器内科学)

脂肪腫

 脂肪腫は,心臓原発良性腫瘍の19%を占め,粘液腫についで多い.発生頻度は年齢や性別などで差はなく,心臓のあらゆる部位に発生するとされている.一般的には症状を認めないが,大型の場合には心圧迫によるうっ血性心不全や閉塞症状,心室腔内や心筋内発生による不整脈なども生じる場合もある.診断には,心エコー検査以外にCTやMRIが有用である.治療については,無症状で脂肪腫と確定されれば経過観察となるが,脂肪肉腫など悪性腫瘍との鑑別ができない場合

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