今日の診療
治療

1 癌性腹膜炎
peritonitis carcinomatosa
横山 純二
(新潟大学医歯学総合病院・光学医療診療部准教授)
寺井 崇二
(新潟大学大学院教授・消化器内科学)

▼定義

 腹腔内臓器などの悪性腫瘍が腹膜に転移し,腹水を伴った腹膜炎を合併した状態をいう.初期の癌性腹膜炎の診断は困難で,手術時の開腹所見や,腸管狭窄による症状,腹水がきっかけで診断されることが多い.

▼病態

 腹腔内臓器の悪性腫瘍が漿膜面に露出し,腫瘍細胞が腹膜に播種性に転移した場合と,他領域の癌がリンパ行性,血行性に腹膜に転移をきたす場合とがある.前者には胃癌(最多),卵巣癌,大腸癌,膵癌などがあり,後者には肺癌,乳癌などが

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