診療支援
治療

(1)肝包虫症
hepatic echinococcosis
清家 正隆
(大分循環器病院・副院長(消化器内科))

▼病態

 単包条虫あるいは多包条虫の虫卵の経口摂取により感染するが,日本では多包条虫によるものである.イヌ,キツネとの接触,北海道居住など問診が重要である.多包条虫はキタキツネを終宿主とし,エゾヤチネズミを中間宿主とする.汚染された井戸水から人に感染する.虫卵は胃で六鉤幼虫となり,小腸粘膜から門脈に入り,肝に達する.肝に定着した虫卵は囊胞状になり,内部に原頭節をつくり幼虫となる.幼虫は新しい囊胞をつくり,増殖する.

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