今日の診療
治療

【9】慢性骨髄性白血病
chronic myelogenous leukemia(CML)
南 陽介
(国立がん研究センター東病院・血液腫瘍科科長)

疾患を疑うポイント

●健康診断などを契機に,白血球の増加が認められるが自覚症状の乏しい慢性期(chronic phase:CP)において多く診断される.

学びのポイント

●Ph染色体を伴う造血幹細胞レベルの異常による白血病.BCR-ABL蛋白の恒常的なチロシンキナーゼ活性化によって造血細胞が異常に増殖している.

●ABLチロシンキナーゼ阻害薬であるイマチニブ,ダサチニブ,ニロチニブが第一選択薬.

▼定義・病態

 フィラデルフィア(Ph)染色体を伴う造血幹細胞レベルの異常による白血病.Ph染色体は9番染色体と22番染色体の相互転座の結果生じる染色体で,CMLの95%以上の症例に,急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia:ALL)の15~30%(小児ALLでは約5%),および急性骨髄性白血病(acute myelogenous leukemia:AML)の1%未満の症例に

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