診療支援
治療

3 廃用性萎縮
disuse atrophy
谷口 彰
(三重大学医学部附属病院・脳神経内科講師)

▼病態

 廃用症候群は1週間以上の安静臥床が続くと発生しやすく,2週間以上になると急速に進行する.特に高齢者では進行が速いため,治療よりも予防が重要である.運動系では筋力低下,筋萎縮,関節拘縮,骨萎縮などが挙げられる.

 筋力低下は,安静1週間で10~15%,1か月で約30%に及び,高齢者では2週間の安静で下肢の筋萎縮が20%に及ぶとされる.筋萎

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