診療支援
治療

2 ランバート-イートン筋無力症候群
Lambert-Eaton myasthenic syndrome
松井 真
(金沢医科大学教授・神経内科学)

▼定義

 神経筋接合部のシナプス前膜側に多く存在するP/Q型電位依存性カルシウムチャネルに対する自己抗体により,神経筋接合部や自律神経終末での刺激伝達が障害され発症する疾患である.

▼診断

 50~60歳代の男性に多い.下肢近位筋の筋力低下で発症することが多く,易疲労性を伴う.しだいに下肢遠位筋や上肢筋,外眼筋・球筋の症状が加わるが,並行して口渇や勃起障害,便秘,発

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