診療支援
治療

2 半側顔面けいれん
hemifacial spasm
松本 理器
(神戸大学大学院教授・脳神経内科学)

疾患を疑うポイント

●半側顔面の速いひきつるような運動(スパズム)が,一側の眼輪筋や口輪筋に不規則な間隔で繰り返し出現する場合に疑う.

●眼輪筋,ついで口輪筋が侵されやすい.

●スパズムを生じているときは瞼裂が細くみえ,口角がひきつる.

学びのポイント

●視診,神経診察で臨床診断できるが,画像検査による原因精査が望まれる.

●最も安全で効果的な方法として,ボツリヌス毒素の罹患筋への局所注入が注目される.

▼定義

 半側顔面の速いひきつるような

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