今日の診療
治療

9 病原大腸菌感染症
pathogenic Escherichia coli infection
角田 隆文
(菊名記念病院・総合診療科)

疾患を疑うポイント

●汚染された水から感染するため,食品を問わず食中毒の原因となる.

学びのポイント

●大腸菌(Escherichia coliE. coli)のなかで下痢を起こすものを,「病原大腸菌」(pathogenic E. coli)と総称する.

●感染型食中毒の起炎菌.

●腸管出血性大腸菌感染症では致死的なことがあり,社会的な影響が大きい.

●腸管出血性大腸菌感染症ではヒト-ヒト感染することがある.

▼分類

 5種類に分類される.おのおの疫学,病原機序が異なる.

腸管病原性大腸菌(enteropathogenic E. coli:EPEC)

 EPECは2歳以下,特に6か月以下の幼児に多く,発展途上国においては乳幼児下痢症の主たる起炎菌であり,わが国においても乳幼児下痢症患者から散発的に分離される.EPEC adherence factor(EAF)というプラスミドをもち,限局型接着が特徴である

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