診療支援
治療

17 伝染性紅斑
erythema infectiosum
藤田 次郎
(琉球大学大学院教授・感染症・呼吸器・消化器内科学(第一内科))

疾患を疑うポイント

●「りんご病」とよばれる特徴的な紅斑(図11-36)

学びのポイント

●5歳前後をピークとして幼児期の子どもに発症する流行性発疹性疾患.

●頰に出現する蝶翼状の紅斑が特徴的であり,両頰がりんごのように赤くなることから,「りんご病」とよばれる.

●ヒトパルボウイルスB19感染による.

●パルボはラテン語で「小さい」を意味し,ウイルスのなかで最も小さい部類に入る.

▼定義

 ヒトパルボウイルスB19による急性感染症で,感

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