日本で接種可能な予防接種の種類が増えたことに伴い,0~1歳児の予防接種スケジュールが過密になっている.日本では2008年頃まで接種可能なワクチンの数が少なく,ほとんどのワクチンは単独接種で実施されてきたが,現行の定期接種,推奨される任意接種をすべて受ける場合,単独接種で実施することは困難であり,同時接種が多く行われるようになった.
▼日本で接種可能なワクチンの種類
2019年現在,日本で接種可能なワクチンの種類を示す(表11-28図).定期接種として接種可能なワクチンが18種類,任意接種として接種可能なワクチンが10種類(帯状疱疹予防ワクチンは,50歳以上で水痘ワクチンを受ける),国家備蓄として2種類がある.
接種スケジュールについては,被接種者の体調,生活環境,基礎疾患の有無などを考慮して,かかりつけ医あるいは自治体の担当者と保護者が相談して決める必要がある.
定期接種として受けられる期