適応
〈適応菌種〉スペクチノマイシンに感性の淋菌 〈適応症〉淋菌感染症
用法
1日1回2g 臀部筋注(増減) 効果不十分:4g追加投与 筋注 ►4g投与は左右の臀筋の2カ所に分けて 注意1回投与後3~5日間は経過を観察し,効果を判定.尚,追加投与の必要のある場合は,用法・用量に準ずる
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置
a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認
b)投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置のとれる準備
c)投与開始から終了後まで安静の状態に保たせ十分な観察.特に開始直後は注意深く観察
②潜伏状態の梅毒の徴候を遮蔽したり遅延させる可能性→淋疾の際には梅毒の血清学的検査
③投与後,時に淋疾後尿道炎が出現→適切な治療
④耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間に留める
〈適用上〉
①調製時は懸濁直後及び注射筒に吸引時,強く振盪
②投与時
a)20Gの針を使用が望ましい
b)同一部位への反復投与は行わない
c)神経走行部位を避ける
d)刺入時,激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き,部位を変えて注射
e)注射部位に壊死をみることがある
溶解調製した懸濁液は24時間以内に使用
患者背景
〈合併・既往〉アトピー性体質(重症の即時型アレルギー反応)
〈妊婦〉妊B1不可 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉慎重に(臨床試験は未実施).低出生体重児,新生児は十分注意〔外国:ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により,中毒症状(あえぎ呼吸,アシドーシス,痙攣等)が低出生体重児に発現の報告.添加物としてベンジルアルコールを含有〕 〈高齢〉慎重に
副作用
〈重大〉ショック:0.04%(不快感,口内異常感,喘鳴