適応
網脈絡膜血管の造影 注意検眼鏡所見にて網脈絡膜疾患が疑われる場合,病変部位を明確にするためフルオレセイン蛍光眼底造影をまず行い,その後,必要に応じてインドシアニングリーン蛍光眼底造影を実施.但し,初回検査後の経過観察ではインドシアニングリーン蛍光眼底造影のみを実施することもある
用法
25mgを注射用蒸留水2mLに溶解し,肘静脈より速やかに注射
禁忌
1)過敏症(本剤)
2)過敏症(ヨード)
注意
〈基本〉
①ショックを起こすことあり→適応の選択を慎重に行い,診断上本検査が必要な場合には,使用に際して以下の点に留意
a)ショック等の反応を予測するため,十分な問診.又,ショック等の重篤な副作用は,ヨウ素過敏反応とは限らず,それを確実に予知できる方法はない→血管確保や救急用医薬品・器具等の救急処置の準備
b)添付の注射用水で完全に溶解(不溶のまま注入されると,悪心,発熱,ショック様症状等を引き起こす)
c)注入から検査終了まで安静にさせ観察を十分に行う
〈検査〉甲状腺放射性ヨード摂取率検査に影響→必要な場合には1週間以上の間隔をおく 〈適用上〉
①調製時
a)必ず添付の注射用水で溶解し,その他の溶解液(生食液等)は使用禁
b)溶解時バイアルを数回転倒し,軽く振盪してゴム栓内側付着の薬剤も完全に溶解後,バイアルを横にして水平回転し,壁面を観察し,不溶の薬剤が残っていないことを確認.尚,ゴム栓,キャップ付着分の薬剤溶解にも留意
c)注入液は用時溶解し溶解後は直ちに使用.溶解した液は保存しない
②投与時:静注により血管痛
患者背景
〈合併・既往〉アレルギー素因
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に
副作用
〈重大〉ショック,アナフィラキシー(口のしびれ,嘔気,胸内苦悶,眼球結膜充血,眼瞼浮腫等)→ショック,アナフィラキシーの前駆症状と考えられるため,直ちに処置.