【概要】
ラジオアイソトープで標識した放射性医薬品を人体に投与し,その分布をガンマカメラで撮像するのがシンチグラフィー検査である.
【種類】
整形外科領域で使用される検査としては,骨シンチグラフィーおよび201Tl(タリウム)や67Ga(ガリウム)などの腫瘍シンチグラフィーがある.シンチグラフィーではないが,FDG-PET検査も使用される.近年SPECT/CT装置やPET/CT装置が普及し,SPECTやPET像とCT像を重ね合わせたフュージョン画像により,異常集積の解剖学的情報が容易に得られるようになった.なお,海外で広く使用されている99mTc-MIBIは,わが国では骨軟部腫瘍には保険適用がない.
【適応】
骨シンチグラフィーは,悪性腫瘍の骨転移検索や原発性骨腫瘍の単発性・多発性の鑑別などに用いられる.また腫瘍類似疾患の単発性・多発性の鑑別や骨折,炎症性疾患,代謝性骨疾患病変の全身分布評価,