【疾患概念】
スポーツ損傷は,スポーツ外傷とスポーツ障害に大別される.スポーツ外傷は急激な外力が加わることによって生じる骨折や脱臼などが含まれ,頚部の外傷は発生してしまうと選手生命が絶たれる危険性もあり,初期対応はもちろんその発生予防が重要である.
【頻度】
スポーツ安全協会・日本体育協会が発行する『スポーツ外傷・障害予防ガイドブック』によれば,全体の傾向として脳振盪を含む頭頚部の外傷は約10%にみられ,年齢別では未就学児(0~6歳)においては頭頚部が最も多く,特にラグビーにおいては他のスポーツに比べ頭頚部や肩・上腕における外傷の発生頻度が高いとされている.
【病型】
注意すべきスポーツによる頚部の外傷・障害として,頚椎・頚髄損傷,頚椎捻挫,Burner症候群,頚椎椎間板ヘルニア,頚椎症性神経根症などが挙げられる.
問診で聞くべきこと
競技の種類,ポジション,競技歴,受傷機転,意識消失の有無,外
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