診療支援
治療

Brodie膿瘍
Brodie abscess
梶山 史郎
(長崎大学病院 病院講師)

【疾患概念】

 急性期を経ず亜急性から慢性に発症する骨髄炎の一種である.1832年にBrodieにより詳細に報告された.

【病態】

 大腿骨や脛骨の骨幹端部に好発する骨内に限局した膿瘍で,黄色ブドウ球菌が起炎菌として検出されることが多い.30歳以下の男性に多いが,幼少期にもみられる.

【臨床症状】

 局所の疼痛,腫脹,熱感,発赤といった炎症症状を認める.軽度の炎症症状を繰り返す例や急性炎症症状を呈する例,無症状で偶然に単純X線検査にて指摘される例など臨床経過はさ

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