【概要】
四肢悪性骨腫瘍切除後の患肢再建としては,現在一般的には治療成績の安定している腫瘍用人工関節が用いられる.現在日本で利用できる腫瘍用人工関節はStryker社のGlobal Modular Reconstruction System(GMRS)やZimmer Biomet社のOrthopedic Salvage System(OSS),京セラ社のKyocera Modular Limb Salvage System(KMLS)などが代表的である.また小児の将来的な脚長差に対応するStryker社のGrowing Kotz Systemがある.置換部位としては,大腿骨遠位,脛骨近位など膝関節が多く,次に大腿骨近位あるいは上腕骨近位などがある.Growing Kotz Systemは小児の成長に合わせてステム径,ステム長,コンポーネントのタイプ,延長量などを決めて作製するオーダーメイド