【疾患概念】
有鉤骨骨折は全手根骨骨折中の約2%とまれな骨折である.受傷機転としては転倒による直達外力,靱帯による剥離骨折のほかに野球,ゴルフなどのバットやクラブをスウィングするスポーツによる鉤骨折が知られている.臨床的に本骨折を疑っても通常のX線写真では骨折部が見えにくく,診断・治療が遅れがちである.有鉤骨骨折には体部骨折と鉤骨折に分類されるが,本項では主としてスポーツによって発生する鉤骨折について解説する.
【受傷機転】
鉤骨折は野球のバット,ゴルフクラブなどをス
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