診療支援
治療

先天性絞扼輪症候群
Congenital constriction band syndrome
射場 浩介
(札幌医科大学 准教授)

【疾患概念】

 四肢に環状絞扼から組織欠損に至る一連の病態を生じる症候群である.発生頻度は2,000~10,000出生に1人と比較的多い.先天異常分類マニュアル(日本手外科学会)では「Ⅶ.絞扼輪症候群」に分類される.原因として皮下組織の形成不全,血管破綻,局所壊死による説があるが,胎生早期に生じた羊膜破裂により剥離した索状羊膜が体表に絡みつくことで,さまざまな破壊性病変をきたす羊膜破裂シークエンスの部分症状とする説が有力である.いずれにしても指放線が

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?