診療支援
治療

Dupuytren拘縮
Dupuytren's contracture
池上 博泰
(東邦大学 教授)

【疾患概念】

 手掌腱膜,指靱帯へのコラーゲンの過剰沈着が原因の1つで,良性の線維芽腫症である.病態の進行とともに手指の屈曲拘縮を生じる.中高年男性に好発し,女性での発生はまれである.環指,小指に好発する.足底に足底線維腫,陰茎にPeyronie病そして指背側のknuckle padを合併することがある.

【頻度】

 人種差があり,北米や北欧の白人男性に多くみられ,日本人の発生頻度は低い.糖尿病は発生の危険因子とされ,加齢とともに発症率は増加する.

【病型・分類】

 手掌の索状物や硬結とそれらに伴う中手指節(metacarpophalangeal;MP)関節や近位指節間(proximal interphalangeal;PIP)関節の屈曲拘縮の程度で分類するMeyerdingの進行度分類がよく用いられる.

・Meyerdingの進行度分類

 Grade0:屈曲拘縮はなく,小結節があるのみ

 Grade1:

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