今日の診療
治療

脊髄髄外腫瘍
Spiral extramedullary tumors
豊田 宏光
(大阪市立大学大学院 准教授(総合医学教育学))

【疾患概念】

 硬膜の内部,脊髄の外側に存在する腫瘍を脊髄髄外腫瘍,硬膜内髄外腫瘍とよぶ.馬尾に発生した場合は馬尾腫瘍,椎間孔を経て脊柱管内外に発育したものは形態から砂時計腫(ダンベル型腫瘍)とよぶ.

【頻度】

 脊髄硬膜内腫瘍の約80%を占め,神経鞘腫が最も多く,髄膜腫,神経線維腫が続く.まれな疾患として,悪性末梢神経鞘腫,孤立性線維性腫瘍(血管外皮腫),海綿状血管腫,類皮嚢腫,転移性腫瘍,粘液乳頭状上衣腫,傍神経節腫などがある.

【病型・分類】

 神経鞘腫は,全脊髄腫瘍の25~50%を占め,中高年に発生することが多く性差はない.神経根より発生する良性腫瘍で約90%が後根由来とされている.神経線維腫も神経根から発生するが,画像診断で神経鞘腫と鑑別することは困難である.病理学的に主にSchwann細胞から構成されれば神経鞘腫,Schwann細胞以外に神経周膜細胞や線維芽細胞を含む場合は神経線維腫と診

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