【疾患概念】
腰椎椎間板ヘルニアは椎間板を構成する線維輪が変性・断裂し,主に内包されている髄核が正常の位置から突出あるいは脱出して馬尾や神経根を圧迫して腰痛や下肢痛,神経麻痺をきたした状態である.突出あるいは脱出するのは髄核だけでなく線維輪や終板の一部を含む場合も多い.ヘルニアによって神経が直接圧排されることや,圧迫された神経との間で炎症が起こることにより,疼痛や神経麻痺などの症状が出ると考えられている.
【病態】
腰椎椎間板ヘルニアは脱出の程度や位置によって分類され,予後や治療方針にかかわってくるので重要である.
(1)脱出程度による分類
①髄核突出(protrusion):線維輪の一部が断裂して髄核が正常の位置から突出しているが,線維輪の中にとどまっている状態.
②髄核脱出(extrusion):線維輪が完全に断裂して髄核が突出している状態.後縦靱帯下にとどまっているsubligamentou
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/プレガバリン《リリカ》
- 治療薬マニュアル2025/デュロキセチン塩酸塩《サインバルタ》
- 治療薬マニュアル2025/コンドリアーゼ《ヘルニコア》
- ジェネラリストのための内科診断リファレンス 第2版/5 椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/ガングリオン
- 今日の整形外科治療指針 第8版/頚椎椎間板ヘルニア
- 今日の整形外科治療指針 第8版/胸椎の解剖
- 今日の整形外科治療指針 第8版/胸椎黄色靭帯骨化症
- 今日の整形外科治療指針 第8版/胸椎椎間板ヘルニア
- 今日の整形外科治療指針 第8版/腰椎外側椎間板ヘルニア
- 今日の整形外科治療指針 第8版/椎間関節嚢腫,ガングリオン
- 今日の診断指針 第9版/頚椎症性ミエロパチー