整形外科における手術用ロボットとしては,人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA),人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty;TKA),人工膝関節単顆置換術(unicompartmental knee arthroplasty;UKA),大腿骨骨折整復術,脊椎椎弓根スクリュー刺入術に対して開発が行われてきた.THAに応用されているロボットには,外科医が作成したCT画像計画に従いロボットが能動的に骨の掘削を行うActive Systemと,リーマーやボーンソーなどの手術器具の位置と方向を一定範囲以外に動かないようロボットが制御するActive Constrained Systemの2種類がある.
1986年にIBM社がTHAにおけるステム設置のための大腿骨髄腔掘削を行うActive SystemとしてROBODOCの開発を始めた.1