【疾患概念】
脛骨プラトー骨折は,膝関節機能と膝安定性に大きな影響を及ぼす.関節近傍骨折であるため,正確なアライメントの再建と関節面の解剖学的再建が必要で,多くの症例で強固な固定による早期運動を目的とした手術療法が適応となる.
【病態・臨床症状】
膝関節,脛骨近位部の腫脹や疼痛,関節内血腫を示す.頻度が高い外側プラトー骨折では外反変形を呈する.
【病型・分類】
2018年に修正されたAO/OTA分類が手術方法の選択に有用であり,広く使用されている.ほかにSchatzker分類も用いられる.
問診で聞くべきこと
受傷機序の詳細な聴取とともに,受傷肢位,疼痛部位などを問診する.職業,日常活動性の程度や自立度も確認する.
必要な検査とその所見
単純X線検査では正面,側面の2方向に加え,骨折を疑う場合は両斜位を追加する.健側との比較も重要である.
さらにMPR再構成像や3D像を含めたCTによる評価は必須で