【疾患概念】
足関節底屈動作において,足関節後方に存在する骨組織および軟部組織が挟まる/衝突することで,足関節後方に疼痛が出現する疾患である.
【病態】
足関節に加わる圧迫力,牽引力,外傷,繰り返しの外傷,関節の不安定性により発症する.
サッカー,バレエなど足関節底屈強制されるようなスポーツ選手に多いとされる.
一度の外傷により発症する場合と繰り返しの底屈強制により発症(非外傷)する場合とがある.
最も一般的な原因は三角骨である.三角骨は足関節後方に出現する過剰骨である.また肥大化した距骨後突起(Stieda's process)なども原因のことがある.最近では画像検査や関節鏡の発達により軟部組織も原因となっていることが明らかになってきている.
問診で聞くべきこと
疼痛が誘発される動作を確認する.足関節底屈位(サッカーのキック動作,バレエのポアントなど)において足関節後方に疼痛が出現するか否か