適応
1全身麻酔の導入
2全身麻酔の維持
3集中治療における人工呼吸中の鎮静
用法
10.5mg(0.05mL)/kg/10秒の速度で,全身状態を観察しながら,就眠が得られるまで静脈内投与 ►ASAⅢ及びⅣの患者にはより緩徐に投与 ►通常2.0~2.5mg(0.20~0.25mL)/kgで就眠が得られる.高齢者ではより少量で得られる場合がある ►就眠後は必要に応じ適宜追加 2通常,酸素・亜酸化窒素混合ガスと併用し,本剤を静脈内投与.適切な麻酔深度が得られるよう全身状態を観察しながら投与速度を調節 ►通常4~10mg(0.4~1.0mL)/kg/時の速度で適切な麻酔深度が得られる ►鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬,局所麻酔薬等)を併用 ►局所麻酔薬併用時には通常より低用量で適切な麻酔深度が得られる 3成人(高齢者を含む)0.3mg(0.03mL)/kg/時の速度で,持続注入にて静脈内に投与を開始し,適切な鎮静深度が得られるよう全身状態を観察しながら,投与速度を調節 ►通常0.3~3.0mg(0.03~0.30mL)/kg/時で適切な鎮静深度が得られる ►疾患の種類,症状の程度を考慮し,必要とする鎮静深度に応じて投与速度を増減 ►必要に応じて鎮静剤を併用 注意集中治療における人工呼吸中の鎮静の場合
①持続注入により投与.急速投与を行わない
②通常,7日以上の投与禁.但し,鎮静効果が認められ,7日を超えて投与による鎮静が必要な場合には,患者の全身状態を引き続き慎重に観察
③血中濃度は個体差が大きく,患者毎の調節が必要.ディプリフューザーTCI機能を用いる場合も目標血中濃度のみに依存せず,麻酔開始から覚醒まで熟練した医師が全身状態を注意深く監視,対応(キット)
禁忌
1)過敏症
2)小児(集中治療における人工呼吸中の鎮静)
注意
〈基本〉〔共通〕
①麻酔を行う際は原則として予め絶食
②投与前に気道確保,酸素吸入,人工呼吸
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