適応
硬膜外麻酔
用法
1回20mL(150mg)までを硬膜外腔に投与 ►尚,期待する痛覚遮断域,手術部位,年齢,身長,体重,全身状態等により適宜減量 注意本剤に血管収縮剤(アドレナリン)を添加しても,作用持続時間の延長は認められない.本剤を全身麻酔と併用の際はできる限り少ない投与で開始
禁忌
1)1大量出血やショック状態(過度の血圧低下)
2)1注射部位又はその周辺に炎症(化膿性髄膜炎症状あり)
3)1敗血症(敗血症性の髄膜炎あり)
4)12過敏症(本剤,アミド型局所麻酔薬)
注意
〈基本〉
①稀にショック或いは中毒症状→投与に際し,十分な問診により全身状態を把握,異常の際は直ちに救急処置のとれるよう,常時準備.尚,事前の静脈路確保が望ましい
②投与に際し,その副作用を完全に防止する方法はないが,ショック或いは中毒症状回避のために,以下の諸点に留意
a)バイタルサイン(血圧,心拍数,呼吸数等)及び全身状態の観察を十分に
b)できるだけ必要最少量にとどめる.追加投与及び持続投与時には過量投与時の発現症状に注意
c)注射の速度はできるだけ遅く
d)注射針が,血管又はくも膜下腔に入っていないことを確認.血管内へ誤投与の際は,中毒症状発現あり,又,くも膜下腔へ誤投与の際は,全脊椎麻酔となることがある
e)試験的に注入(test dose)し,注射針又はカテーテルが適切に留置されていることを確認
f)麻酔範囲が予期した以上に広がることにより,過度の血圧低下,徐脈,呼吸抑制→麻酔範囲に注意
g)前投薬や術中に投与した鎮静剤,鎮痛剤等による呼吸抑制が発現→これらの薬剤を使用の際は少量より投与し,必要に応じて追加投与が望ましい.尚,高齢者,小児,全身状態が不良な患者,肥満者,呼吸器疾患では特に注意し,異常の際は,適切な処置
h)本剤を他のアミド型局所麻酔剤と併用の際には,中毒症状が相加的に起こることに留意して投与
i)本剤を全身