適応
〔7.5mg/mL〕麻酔(硬膜外麻酔,伝達麻酔) 〔10mg/mL〕麻酔(硬膜外麻酔)
用法
〔7.5mg/mL〕 硬膜外麻酔:1回20mL(150mg)までを硬膜外腔に投与(減量) 伝達麻酔:1回40mL(300mg)まで目標の神経或いは神経叢近傍に投与(減量) 〔10mg/mL〕1回20mL(200mg)までを硬膜外腔に投与(減量) 注意本剤に血管収縮薬(アドレナリン)を添加しても,作用持続時間の延長は認められない
禁忌
〔共通〕
1)過敏症(本剤,アミド型局所麻酔薬)
〔硬膜外麻酔〕
1)大量出血やショック状態(過度の血圧低下)
2)注射部位又はその周辺に炎症(化膿性髄膜炎症状)
3)敗血症(敗血症性の髄膜炎)
注意
〈基本〉〔共通〕
①稀にショック或いは中毒症状→投与に際し,十分な問診により全身状態を把握するとともに,異常の際は直ちに救急処置のとれるよう,常時準備.尚,事前の静脈路確保が望ましい
②投与に際し,その副作用を完全に防止する方法はないが,ショック或いは中毒症状をできるだけ避けるため,以下の諸点に留意
a)必要最少量にとどめる.追加投与の際には特に注意
b)注射の速度はできるだけ遅く
c)注射針が血管又はくも膜下腔に入っていないことを確認.血管内誤投与では中毒症状,くも膜下腔誤投与では全脊椎麻酔となる場合あり
d)前投薬や術中に投与した鎮静薬,鎮痛薬等による呼吸抑制が発現→これらの薬剤を使用の際は少量より投与し,必要に応じ追加投与が望ましい.尚,高齢者,小児,全身状態不良,肥満者,呼吸器疾患では特に注意し,異常の際は処置
③注射針又はカテーテルが適切に位置していない等により,神経障害→穿刺に際し異常を認めた場合には本剤の注入を行わない
〔硬膜外麻酔〕
①投与に際し,その副作用を完全に防止する方法はないが,ショック或いは中毒症状をできるだけ避けるため,以下の諸点に留意
a)バイタルサイン(血圧