診断のポイント
【1】若年者(特に40歳以下)に比較的多い。
【2】臨床経過:上気道炎症状に引き続き発熱,乾性咳嗽が出現。
【3】胸部X線写真で肺炎像。
【4】検査所見:CRPが増加するが末梢血白血球は正常~軽度上昇にとどまる。寒冷凝集素が上昇することがある。
【5】病因診断:実地臨床では咽頭拭い液による迅速抗原検出法(イムノクロマト法)が行われる。
緊急対応の判断基準
まれながら呼吸不全となる症例は専門施設へ。
症候の診かた
【1】比較的若年者で感冒症状に引き続いて発熱と乾性咳嗽。
【2】全身状態は保たれていることが多い。
【3】肺野の聴診ではラ音を聴取しないことも多い。
検査所見とその読みかた
【1】血液検査所見:末梢血白血球は正常~軽度上昇,CRPは増加する。
【2】胸部画像所見:すりガラス影ないしコンソリデーションを認める。しばしば小葉中心性で,小粒状陰影を示すこともある。気管支炎を反映する気管支壁の肥厚も