診療支援
診断

放射線肺臓炎
Radiation Pneumonitis
横山 彰仁
(高知大学教授・呼吸器・アレルギー内科学)

このコンテンツは旧版です。
新版のコンテンツは、コンテンツ一覧の「今日の診断指針 第9版」から検索してご利用ください。

診断のポイント

【1】診断には以下の4つのポイントが重要である。

❶乾性咳嗽や息切れ,労作時呼吸困難などの自覚症状の存在。

❷放射線照射の既往(通常照射終了1~3か月)。

❸原則として照射野に一致した肺炎像。

❹他疾患の除外。

【2】乳癌などの場合は放射線による器質化肺炎がみられる場合があり,この場合は照射野に一致しない。

緊急対応の判断基準

 以下の場合は重症であり,高次医療機関に搬送する。

【1】画像上広範囲に浸潤影を呈する場合。

【2】日常生活に影響するような症状を有する場合。

【3】呼吸不全状態にある場合。

症候の診かた

【1】放射線照射終了後に画像上照射野に一致した陰影があっても,自覚症状がない場合も多い。

【2】乾性咳嗽や息切れ・労作時呼吸困難などが出現しうる。発熱は微熱程度であるが,弛張熱を呈することもある。

【3】胸部聴診では異常を認めないことも多いが,捻髪音や胸膜摩擦音を照射部位に聴取することがある。

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