診療支援
診断

Bartter症候群/Gitelman症候群
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Bartter's Syndrome / Gitelman's Syndrome
寺田 典生
(高知大学教授・内分泌代謝・腎臓内科)

診断のポイント

【1】Bartter症候群,Gitelman症候群とも,診断の糸口は低カリウム血症であることが多い。そして代謝性アルカローシス,レニン-アルドステロン亢進,低~正常血圧である。

【2】Bartter症候群:新生児期~幼児期において,成長障害,多飲多尿,著明な脱水を呈し,低カリウム血症,代謝性アルカローシスを認めたときに疑う。

【3】Gitelman症候群:Bartter症候群と比べ発症年齢が高く,学童期以降に発見されることが多い。低マグネシウム血症によるテタニーをしばしば認める。

【4】いわゆる偽性Bartter症候群を否定する必要がある。これはフロセミド,サイアザイドなどの利尿薬の長期連用により,Bartter症候群と同じ臨床症状を示すものを指す。

症候の診かた

【1】Bartter症候群

❶近年原因遺伝子が解明されてきており,遺伝子変異により5型に分類されている(表1)。

❷Bart

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