診療支援
診断

ビタミン欠乏症・ビタミン過剰症
Vitamin Deficiency and Hypervitaminosis
大薗 恵一
(大阪大学大学院教授・小児科学)

このコンテンツは旧版です。
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 ビタミンは,体外より摂取する必要のある必須の栄養素であり,歴史的には欠乏症状が先に知られ,それを改善する小分子として発見された。ビタミン欠乏症は,現代日本社会においてもみられ,その臨床像を理解し,鍵となる症状をみたときに鑑別診断としてビタミン欠乏症を思い浮かべることが重要である。参考のため,ビタミン欠乏症・過剰症を表1にまとめた。

診断のポイント

【1】小児および高齢者。

【2】やせ,高度肥満。

【3】偏食,食事制限。

【4】胃・腸管切除,慢性下痢など吸収不良患者。

【5】ビタミン欠乏症を念頭におくこと。

緊急対応の判断基準

【1】心不全徴候

❶ビタミンB1欠乏時にみられる。高拍出量性心不全を呈し,集中治療管理が必要。

❷浮腫も高度なことが多く,知覚麻痺を伴う。

❸悪化すると乳酸アシドーシスを伴い,致死率が高い。

【2】けいれん

❶適切な問診と血液検査を行う。ビタミンD欠乏症では低カルシウム血症からテタニー,全

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