診療支援
診断

細菌性食中毒
Bacterial Food Poisoning
矢野 晴美
(国際医療福祉大学教授・医学教育統括センター・感染症学)

このコンテンツは旧版です。
新版のコンテンツは、コンテンツ一覧の「今日の診断指針 第9版」から検索してご利用ください。

診断のポイント

【1】周囲の発生疫学情報を得ること。

【2】医療面接で食事歴をしっかりと聞き取ること。

緊急対応の判断基準

 特に腸管出血性大腸炎(大腸菌O157:H7などによる)が疑われる場合,またはベロ毒素が検出され,患者の腎機能悪化や血小板の低下がみられ,溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)の発症が認められる場合,専門施設へ早期に紹介する。

症候の診かた

【1】細菌性食中毒では,可能性のある食品と調理方法の情報,そして潜伏期間が重要である。

【2】潜伏期間

❶数時間程度で発症する黄色ブドウ球菌,24時間程度のセレウス菌,48時間程度のウェルシュ菌は典型である。

❷先進国で最も頻度が高いカンピロバクター属では,2~5日間である。

【3】食中毒にみられる症状

❶腹痛,下痢,悪心・嘔吐,発熱などがある。特に下痢の性状をよく聞くことが重要である。

❷血便を伴う場合は,大腸

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