診療支援
診断

ヘリコバクター・ピロリ感染症
Helicobacter pylori Infection
村上 和成
(大分大学教授・消化器内科学講座)

このコンテンツは旧版です。
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診断のポイント

【1】感染診断には内視鏡を用いる方法(迅速ウレアーゼ試験,鏡検法,培養法)と用いない方法(血中抗体測定法,尿中抗体測定法,尿素呼気試験,便中ヘリコバクター・ピロリ抗原測定法)がある。

【2】除菌治療を行う場合は,感染診断の前に内視鏡検査(おおむね6か月以内)が必須である。

【3】1回目の検査が陰性の症例では,機序の異なる検査を追加し,複数の検査法を用いることによりその感度は向上する。

【4】除菌治療後のヘリコバクター・ピロリ(以下,ピロリ菌)感染の診断には感度と特異度の高さから,尿素呼気試験が最も推奨される。

症候の診かた

【1】もたれ・痛みなどの上腹部症状の原因がヘリコバクター・ピロリ感染胃炎(ピロリ感染胃炎)である症例は,約10%とされている。

【2】ピロリ菌の感染率は年齢ともに上昇する。

【3】ピロリ菌の感染経路はいまだ明らかとなっていないが,家族間での感染が高頻度とされる。家族にピ

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