診断のポイント
診断基準を表1図に示す。
【1】苦痛を伴う身体症状:疼痛,倦怠感,悪心など。
【2】症状への過度のとらわれ。
【3】内科疾患との併存も可。
【4】女性に多い。
症候の診かた
【1】苦痛を伴う身体症状:1つまたは複数の症状(疼痛,倦怠感,悪心など)が持続し,日常生活機能に障害をきたす。
【2】症状への過度のとらわれ:身体症状に固執し,実際の病状とは不釣り合いなほどに症状の深刻さを訴え続ける。病気への過度の心配があり,健康が脅かされることへの不安が強い。結果として,過度の時間と労力がこれに費やされる(ドクターショッピングなど)。
【3】症状が医学的に説明できるか否かは問わない。
【4】内科疾患と併存することもある。
【5】主症状が痛みである場合:従来「疼痛性障害」とよばれ,区別される。
検査所見とその読みかた
身体症状に応じた検査を行っても,相応する所見が得られないことが多い。
確定診断の決め手
【1】