診療支援
診断

アトピー性皮膚炎
Atopic Dermatitis
椛島 健治
(京都大学大学院教授・皮膚科学)

このコンテンツは旧版です。
新版のコンテンツは、コンテンツ一覧の「今日の診断指針 第9版」から検索してご利用ください。

診断のポイント

【1】乾燥肌:ドライスキンともよばれる。

【2】慢性の強い瘙痒。

【3】特徴的な皮疹:急性期は漿液性丘疹や鱗屑,慢性期には苔癬化を認めることが多い(図1)。

【4】特徴的な皮疹の分布:主に前額,眼囲,口囲,口唇,耳介周囲,頸部,肘窩,膝窩,手足首に,左右対称性に分布する。

緊急対応の判断基準

【1】紅皮症:全身の皮膚の発赤を認める。

【2】Kaposi水痘様発疹症または伝染性膿痂疹:発熱など伴う主に顔面に生じる微小びらんを認める。

【3】上記【1】【2】を認める際には,皮膚科専門医がいる病院に移送する。

症候の診かた

【1】乾燥肌

❶乾燥肌によるバリア機能の低下に伴う経皮感作が本疾患の発症に関与している。

❷乾燥肌は,鮫肌様皮膚として確認されやすい。

【2】かゆみと搔爬痕:特に冬期には乾燥した環境によりバリア機能が破壊され,ナイロン製の衣服によりこすれる部位などにかゆみを認めることが多い。

【3】

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