診療支援
診断

加齢黄斑変性
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Age-related Macular Degeneration (AMD)
髙橋 寛二
(関西医科大学教授・眼科学講座)

診断のポイント

 診断基準を表12に示す。

【1】50歳以上,男性>女性。

【2】眼底黄斑部の加齢性変化に基づく萎縮/滲出による変性。

【3】自覚症状は変視,中心暗点,視力低下。

【4】滲出型では脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)の証明。

【5】萎縮型では地図状萎縮の証明。

症候の診かた

【1】高齢者の変視,中心暗点には本症の鑑別が必須。

【2】視力低下の進行があり,黄斑部に地図状萎縮があれば萎縮型加齢黄斑変性(萎縮型AMD),滲出・出血があれば滲出型AMDをまず考える(図1)。

【3】黄斑下血腫:突然の高度視力低下をきたす。特殊病型であるポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal vasculopathy:PCV)の30%は,黄斑下血腫で発症する。

【4】加齢(高齢ほど頻度上昇),男性,喫煙歴,遺伝歴,不健康なライフスタイル(欧米型

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