診療支援
診断

■外来の小外科的疾患の最近の動向
千野 修
(東海大学教授・消化器外科学・医学部付属東京病院)


 本章では主に外来診療でよく経験される小外科疾患について,各専門領域のエキスパートにご解説いただいた。これらの疾患を専門科別に分類してみると,一般外科,整形外科,形成外科,泌尿器科,皮膚科,肛門科,救命救急科および小児外科などに属しており,多岐にわたる診療科が関連していることがわかる。発生頻度が比較的高く通常の外来で遭遇することが多いことから,鑑別診断のために専門外であっても横断的な幅広い知識を持つことが望まれる。これらの疾患は古典的には視診,触診が中心となって診断され,外科治療が施行されてきた経緯がある。現在では,超音波,CT,MRIなどの画像検査を行うことが多く,一概に手術を行うよりも正確な診断を得て治療方法を選択することが多くなっている。外科治療だけではなく,侵襲が少なく治療効果が高い保存的治療を優先して選択する場合もある。

 記述されている小外科疾患を各論的にみてみると,瘭疽・爪囲炎

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