1985年に初版が刊行された『今日の診断指針』は,亀山正邦先生・亀田治男先生・髙久史麿先生・阿部令彦先生の総編集により誕生しました。「要を得た診察・適切最小限の検査により,迅速に正確な診断にたどりつく」を基本コンセプトとし,わが国で最も信頼できる診断マニュアルとして,多くの臨床医の先生方にご使用いただいて参りましたが,このたび第9版を5年ぶりに刊行する運びとなりました。
第9版では「症候編」10章,「疾患編」24章の2部構成を継続し,862項目を掲載いたしました。執筆者数は840名にのぼり,多くの専門家の知見が反映されております。
今回の改訂では,新たな企画として以下の点を取り入れました。まず,エビデンス・文献情報を充実させました。本文中の解説に関連するエビデンスや論文の書誌情報を随所に挿入し,読者が最新の情報に基づいた診断を行えるよう配慮しております。次に,疾患編では「専門医へのコンサ