今日の診療
診断

高熱
High Fever
千酌 浩樹
(鳥取大学教授・臨床感染症学)

診断のチェックポイント

定義

❶体温の測定部位と単位が欧米と日本で異なることに注意が必要である。

欧米では口腔内温を測定し,華氏(℉)または摂氏(℃)で記述されるが,日本では腋窩温を摂氏(℃)で測定するのが一般的である。

腋窩温は,口腔内温に比べて,0.3~0.5℃低い(図1)。本項では,腋窩温,摂氏で記載する。

❷高熱の明らかな定義はないが,日本の感染症法では,37.5℃以上を「発熱」,38℃以上を「高熱」と定義している。本項ではこれに従い,38℃以上の体温を「高熱」とし,その原因となりうる疾患の鑑別について記載する。

❸41℃(口腔内温で41.5℃)より高い発熱は,特に「異常高熱(hyperpyrexia)」という。

❹体温の上昇は「発熱(fever)」と「高体温(hyperthermia)」に分けられる(図2)。

発熱は,感染症・炎症により単球・マクロファージなどから産生されたプロスタグ

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