診断のチェックポイント
【1】病歴
❶歩行障害は急激(数分以内~数日以内)に出現したのか,徐々に増悪したのか
●脳卒中,多発性硬化症,脊髄損傷,脊髄梗塞などでは,歩行障害が出現から数分以内に完成する。
●Guillain-Barré症候群では,両側下肢遠位部から麻痺が出現して,数日の経過で麻痺が上行して上肢にまで至る。
●神経変性疾患(Parkinson病,脊髄小脳変性症など)を原因とする場合は,数か月~数年をかけて歩行障害が徐々に増悪する。ほとんどの筋疾患においても,歩行障害の出現は緩徐である。
❷歩行障害の出現に,外傷が前駆しているか:症状出現に外傷が前駆している場合には,脳挫傷,慢性硬膜下血腫,脊髄損傷,骨折(腰椎圧迫骨折,大腿骨頸部骨折など)などが考えられる。
❸局所の疼痛があるか。
●腰痛症,変形性股関節症,変形性膝関節症では,病変部の疼痛によって歩行が障害される。疼痛がさらに増悪すると歩行量が