今日の診療
診断

リンパ節腫大(2)感染症を中心に
Infectious Lymphadenopathy
猪狩 英俊
(千葉大学医学部附属病院教授・感染症内科)

緊急処置

 リンパ節腫大に伴う物理的圧迫による症状に対しては緊急対応が必要。気道閉塞,尿管圧迫による腎後性腎不全,神経圧迫による症状などが該当する。

診断のチェックポイント

❶発熱などの感染症を疑う症状を確認する。

❷微生物が侵入する門戸と関連する局所性のリンパ節腫大であるか,全身性のものかを整理する。

❸腫大するリンパ節の分布,サイズ,可動性,自発痛・圧痛を記録する。

❹臨床経過を時系列で記録する。

❺生活環境(微生物との接点に注目して),免疫状態について確認する。

定義

❶正常リンパ節は通常1cm未満である。これを超える場合リンパ節腫大と考える。2cmを超える場合には悪性腫瘍を考慮する(鼠径リンパ節は1.5cmまでは正常)。

❷1つの領域に限定する場合は局所性,異なる領域に分布したり,両側性に分布したり,後頸部・滑車上リンパ節をみた場合は全身性と考える(滑車上リンパ節は手や前腕に炎症をきたす原因がなけれ

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