今日の診療
診断

皮膚色素異常
Pigmentary Disorders
河野 通浩
(秋田大学大学院教授・皮膚科学・形成外科学)

診断のチェックポイント

定義

❶皮膚色の決定にはカロチンやヘモグロビン(Hb)も影響するが,メラニンの影響が最も大きい。

❷そのため,色素異常をきたす疾患の多くはメラニン量の増加と減少・欠損による色素沈着症と色素脱失症に分けられる(表1)。

❸色素脱失症は,メラニンが完全に失われる完全脱色素斑と皮膚色よりやや淡い色調を示す不完全脱色素斑(低色素斑)に分類する。

❹そのほか,カロチンの過剰摂取による柑皮症や,Hb量(血管の拡張や収縮)による貧血母斑,水銀,金,銀などの金属やミノサイクリンなどの薬剤,代謝産物の沈着による色素異常もあるが限定的である。

❺内分泌障害,代謝障害,栄養障害,その他(表1)に含まれる疾患ではそれぞれ特徴的な身体所見がみられることが多い。

【1】病歴

❶先天性か後天性か。出生後数週間は皮膚色も変化するため,出生時からあっても気づくのに時間がかかることがある。

❷出現前に何らかの前駆

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