緊急処置
【1】赤血球輸血は,通常はHb 7g/dL以下,慢性的な酸素依存症の児では11g/dL以下,生後24時間未満または集中治療中の新生児では12g/dL以下で考慮するが,症状の有無,貧血の進行度,疾患や病態,活動状況,合併症の有無などを考慮して決定する。
【2】鉄欠乏など,投薬で貧血の改善が見込まれるときには,症状がなければHb 6~7g/dL以下でも経過をみる。
【3】volume lossを伴わない貧血で,その程度が強い場合は急速に輸血を行うと心不全をきたすため,少ない量(例えばHb 4g/dLのときは4mL/kg)を緩徐に輸血する。
診断のチェックポイント
■定義
❶血液中の赤血球容積,またはHb濃度が正常範囲を超えて減少した状態を指す。
❷小児のHb値は年齢ごとの正常値を考慮する必要がある(表1図,2図)。
【1】病歴:まず十分な問診が大切である。遺伝性疾患を原因とする貧血が成人に比べて多く